長船の家
岡山県 T邸

わかりやすい家にしよう。家を感じる家にしよう。
家は家族が成長していくために必要な道具ではないかな?
こんなことからクライアントとの協同作業が始まりました。
「天気を感じとりながら、毎日、屋根が開いたら、おもしろいね。」
日なたぼっこをしながら、うたた寝をする。
お風呂に入りながら、星空を眺める。空の下で気がねなく食事する。
クライアントとワクワクしながら家づくりが、スタートしました。
家族が自然に集まれる、集まりやすい場所を家の中に多くつくろうと、
中央に配置したスペースは、中庭という発想からでてきたものではありますが、
その場所に、家としてのどのような役割を持たせるかが、この設計の最も大きなテーマとなりました。
ドーナツ型の平面は、中央のスペースを囲む部分が、居室となっています。
居室は壁で囲った部屋というものではなく、可動するキャスター付の家具や収納によって、
仕切られていて、使い方に応じて、広さや位置を変えることができます。

中央のスペースは、床と同じく杉板を張り、16帖分の天井が全開します。
晴れた日は、青空天井になり、雨の日は家全体で大きな傘をさします。
雨上がりに白いテントの天井が、開きはじめた時、そのすき間から入ってくる光が、
家の中全体の空気を新鮮にしてくれるように思えます。
ひとつの床の上に外部と内部が共有し、ひとつの床の上で、家族が成長して行くことを願っています。